なにを見ていても、そのつど、ちくり、ちくりと俺をさす、記憶があるんだよなぁ。見ているものがちがうので、思い出すことはちがうのだけど、そういう細かい記憶が、いっぱいある。記事とか写真を見ていると、なんかいろいろと、思い出す。「それはぁ……」と説明したくなる。とくに、僕をのぞいて、2人以上の人間がかかわっている場合は、どっちの気持ちを優先するかで、なやんでしまうのである。あのときは、ぜんぜん気にしてなかったことなのだけど、突然、気になるのである。……最近気になっているひとつのことは……あのときは、あの人のことを気にして、もうひとりの人の質問にはこたえなかった。けど、その人が『俺の質問は無視なのかよ』というような捨て台詞をはいて、掲示板から離れたんだよな。『いや、そういうつもりじゃなかった』。別の人の書き込みを見るまで、すぐにこたえるつもりだった。ようするに、最初に質問があって、その次に、『そういう質問をするな』というような意味の書き込みがあって、質問を読んだときは、こたえるつもりだったんだよな。「そういう質問をするな」というような意味の書き込みをした人とは、じつは実際にあったことがあって、優先したい気持ちがあった。その人に対して「そういうこと、書かなくていいから」と書くのも、いやだったんだよな。まあ、あれは、いじわるでこたえなかったのではなくて、「そういう質問をするな」というような意味の書き込みを見たときに、こたえる気分が「そげた」。あれ、読まなければ、こたえていたんだよな。別に、どういうことでもないから。これは、じつは、ずっと忘れていて、きゅうにこのあいだ思い出したことなんだよな。思い出すと、気になるときがある。いまの考えを書くと、「そういう質問をするな」というような意味のことを書いた人には、なにも書かず、質問にだけこたえておけばよかったと思う。あのときも、気にならなかったし、ずっと、23年間、気になってなかったんだけど、きゅうに思い出した。きゅうに思い出したら、気になるときがある。