コロッケそばというのは、やはり、うまいのではないかと思う。
どうしてかと言うと、定番メニューであるわかめそばを押しのけて食べたいときがあるからだ。
冬のほうがいい。
外気温が低いときのほうが、コロッケそばはうまい。
輪切りの長ネギの存在が案外でかいのかもしれない。まあ、みじん切りでもいいのだけど、長ネギは、汁の味をかえてしまう。長ネギには、汁の味をかえてしまうすごいパワーがあるのだ。言霊では、現実はかわらないけど、長ネギには、汁の味をかえてしまうパワーがある。
長ネギがはいった、汁の味が、コロッケとあうのではないかと思う。
しかも、コロッケそばにかぎって言えば、汁はあまいほうがいい。
砂糖がはいっていたほうがいい。濃い目の醤油と砂糖、そして、ネギの輪切り……こういうものと組み合わせると、コロッケそばの味全体がよくなるのではないかと思う。
まずく感じるのは、たぶん、ジャガイモ部分が汁に溶けている量に関係しているのではないかと思う。基本、コロッケそばは、前半戦のほうがうまい。最後のほうでまずくなる。
一口目はほんとうにうまいのだ。けど、最後は、なんか、残念な味になる。
それなら、最初に、コロッケだけ食べればよいのではないかと思うかもしれないけど、それがダメなのである。
最初に、コロッケを汁に、おしこんで、コロッケだけ、食べてしまうという戦略は、考えたことがある。
実行してみところ、「ちがう」と思った。
最初に、コロッケだけ食べきるのは、だめなのだ。どうしても、コロッケ、そば、コロッケ、そばと、食べたい気持ちがある。
まあ、これは、ぼくの好みだ。先に、コロッケを食べたほうが、だんぜんうまいという考え方・感じ方もあるだろう。