やっと、頭がなんとか、正常に動くようになってきた。虚無感がすごい。ものすごい虚無感におそわれて、全部が灰色に見えた。もちろん、本当は、灰色に見えるわけじゃない。そういうふうに表現してみただけ。灰色には見えないけど、まったく興味がわかないんだよね。全部が全部、しんどいことに思える。じゃあ、たとえば、理想の女の子と旅行することを考えたとする。しんどい。しんどい、しんどい。やりたくないやりたくないやりたくない……こんな感じになる。
まあ、からだがかゆいというのがある。昨日の夜も、寝る前に、粗大ごみ業者を呼んで、タンスなどをもって行ってもらうことを考えていたのだけど、どうしても、業者さん……ダニに刺される……。刺されるだろうなと思って、憂鬱になっていた。これ、バルサンをたいてもだめなんだよね。そして、バルサンをたくのが、めんどうなことになっているのである。ホテルも、アパートもだめだから、だめだ。図書館も公園もだめだからダメだ。ネットカフェ、だめ。みんなが、あれをやってしまったので、だめになっている。みんな、わかってないけど、ちゃんと理屈があるんだよ。産生している。あるものを産生して、からだから出している。
で、まあ、簡単に表現すると「動けない」状態なんだけど、なんとか、なんとか、なんとか、しんどい体を動かして、バナナを食べたりジュースを飲んだりするわけ。これが、しんどいんだよ。
まあ、たとえばの話だけど、……そうねぇー……たとえば、プラモデルをつくることを考えたとする。こどものときだったら、わくわくするわけ。ものすごく、想像力がはたらくわけ。どうやって、きれいに切るか? どうやって、いろいろと工夫するか? ライトが光るようにできてないけど、それを光らせてやる……とか思うわけ。
じつは、プラモデルの城は、つくったことがないんだよね。ほんとうの芝生を植えるやつがある。植えるというか、種をまいて、そこそこ、育つようにするんだけど、そういうのだけで、夢がひろがる。まあ、実際には、どの程度、長い期間、芝生がもつのかわからないけど、わくわくするじゃない……。小学生のときだとそういう反応があるわけ……。脳内で、ぶわーーっといろいろと考えるわけだよ。
けど、いまは、できたやつをどう処分するか? どうせ作ったって、ゴミになるだけだよな……みたいなことを考えちゃうわけ。処分しないで、たとえば、ヤフオクのようなオークションサイトに出すのは、めんどうだ……というようなことを考えちゃうわけ。
ともかく、やる気がないわけ。これは、プラモデルとかものだけのことじゃなくて、人間に関係があるところでも、そういう考えがしょうじる。
めちゃくちゃにしんどい。
まあ、みんなが、あれをやっちゃったから、どんなに気をつけていても、ながれだまに当たる可能性がある。