どういう立場の人が「おカネで幸福は買えない」と言うのかということが、問題なのだ。
それを考えると、「裏」が見える。
けど、まあ、「裏」のことは、めんどうなので、ちょっと横に置いておく。
基本的に、おカネをもっている人が、「おカネで幸福は買えない」ということを言う場合と、おカネをもってない人が「おカネで幸福はかえない」という場合はちがう。
そして、おカネをどのくらい持っているかというのが問題になるのだけど、上位5%ぐらいにはいるような感じでおカネをもっているということにしよう。
そして、その人は、こどものときから、裕福だとする。ようするに、お金持のうちに生まれた人だということだ。お金持のうちに生まれて、おカネに不自由しない状態で、生きてきた人が、 「おカネで幸福は買えない」と言う場合と、おカネがないうちに生まれて、おカネにこまっている状態で、生きてきた人が「おカネで幸福は買えない」と言う場合はちがう。
基本、おカネに不自由したことがない人が言う「おカネで幸福は買えない」という言葉は、重みがないのである。
たとえば、上位5%ぐらいの人のまわりには、上位5%ぐらいの人がいるとする。10ブロックには、生活費に困らない人ばかりがいるということとおなじだ。
そうなると、上位5%の人は、これが普通だと思ってしまうのだ。
ほんとうは、95%は、自分たちよりもカネがない状態で暮らしているのに上位5%の状態が『普通の状態』なんだと勘違いしてしまう。
10ブロックの人が「おカネで幸福は買えない」と言ったって、1ブロックの人は、そうは思えないのである。1ブロックの人には、おカネが必要なんだよ。じゅうぶんなおカネがない状態で暮らしている。
おカネがじゅうぶんにないということで、がまんしなければならないことがいっぱいある。
がまんしなければならない状態というのは不愉快な状態なんだよ。がまんを強いられる状態なのだから、好きで、がまんをしているわけではないのだ。
おカネがあればできることができない。そういうことが、たくさん、何回も何回も発生する生活というのは、とてもじゃないけど、しあわせとは言えない。
そこで、じゅうぶんに満ち足りている10ブロックの人が「おカネで幸福は買えない」「おカネで幸福は買えない」と連呼したって、1ブロックの人のこころには、まったく響かない。
とりあえす、そんなにでかい額ではないのだけど……上位5%の人から見れば、ささいな額なのだけど、そのささいな額が「できるか」できないかを、決定してしまう。
できないので、がまんするということになる。
その場合、その我慢を解消できるおカネがあれば、がまんしなくてもいいわけだから、そのぶん幸福感を感じることができる。
一時的に幸福感をえることと、継続的に幸福であるということはちがうことだ。
けど、1日に何回も、「おカネがあればできること」をがまんしていれば、「おカネがないことで、不幸を買っている」ということになる。おカネがあれば、不幸を買わずにすむのである。
そういう意味では、おカネで、幸福感は買えるのである。
これは別に破滅的な「快楽」というものではない。
たとえば、ギャンブルによる快楽ではない。
子どもが栄養のある、おいしいものを食べるということは、「おカネで幸福感を買っている」ということになる。なぜかというと、おカネがなければ、栄養のある、おいしいものを食べられないからだ。
だいたい、おカネがあると言った場合のイメージが問題なのである。上位5%が言う「おカネのある」人のイメージと、「おカネがある」ということのイメージがそもそもちがうのである。
「おカネで幸福は買えない」と言う場合に使われるイメージが、おカネはあるけど、人間関係に恵まれず、おカネで、お若い女の人を買うのだけど、その若い女の人に殺されてしまうような金持ちのイメージなのだ。
それなら、「おカネで幸福は買えない」ということになる。
だれも、文句がつけられないことを語っていると思うだろう。 そのセリフを言った人はそう思うだろう。
けど、これは、子どもが栄養のある、おいしいものを食べるために必要なおカネとは、おカネの種類がそもそもちがうのだ。文脈もちがうし、額もちがう。
貧乏リタイア生活続行中です。節約生活をしています。脱力系です。 趣味は語学学習やアニメなど金がかからないものです。 普通の人のリタイア生活とはほど遠いものがあります。
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