2021年4月24日土曜日

アルバイトに職人技を求めて、時給700円でこき使ってやろうという考え方がまちがっている

 むかし、水族館の話というのがあった。水族館の館長が以下のようなことを言ったのである。

「最初はやる気があると言っていたアルバイトがみんな、文句を言ってやめていく。けしからん」と。

で、その時点で、無職の人が、「俺だったら、もっとうまくやるのに」みたいなことを言った。この無職の人は、コンビニで社員として働いているとき、店長からいろいろと注文を付けられてやめたのだ。だから、館長の立場に立つよりも、アルバイトの立場に立つべきだろう。けど、自分のことは忘れてしまって? 館長の言い分が正しくて、アルバイトの言い分がまちがっているというようなことを書いたのだ。で、実際、この無職の人が、アルバイトをしたら、社員にいびられてやめているのである。やめてんじゃないか。

その館長の話では、10人のアルバイトがみんな、文句を言ってやめたということなのだけど、それは、雇っているほうに問題があるということを暗示している。「面接のときはやる気があるようなことを言っていたのに、「こんなところ、やってられるか」ともんく言ってやめるのはおかしいじゃないか」と館長は言っていたのである。10人のうち、3人ぐらいがそういうことを言ってやめるばあいは、その3人の人に問題があることを暗示しているけど、10人中10人がそういうことを言ってやめるという場合は、運営システムに問題があるということを暗示してないか? いやむしろ、明示してないか?

アルバイトの作業なんて、誰でもできるようにマニュアル化されていなければならないんだよ。普通の人ができるレベルの作業じゃなければならないんだよ。アルバイトに職人技を求めて、時給700円でこき使ってやろうという考え方がまちがっているの!!

しかし、問題なのは、経営者視線の無職だ。なんで、そういう「奴隷使い(スレイブ・ドライバー)」のかたを持つのか。自分だって、けちくさい「奴隷使い(スレイブ・ドライバー)」である店長にやられて、仕事をやめたわけでしょ。「あんなのは、給料にみあわない」と思ってやめたわけでしょ。「マルチタスクでいそがしすぎる」と思ってやめたわけでしょ。それなのに、経営者目線。どうにかしているぞ。

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