2023年1月29日日曜日

酸素のほうが、マスクの網目よりも小さいのに、酸欠になるのは、なぜか?

マスクのことについてちょっとだけ言っておく。

まず、新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は存在しないのだけど、新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は存在するという仮定で話をする。

縄で格子状の網をつくるとする。縄の直径は1センチ、ひとつの網目の大きさは、縄の太さを考えずにはかった場合5センチだとする。その場合、格子状の網に、スプレーをかけたとする。スプレーの粒子は、網目(格子)の大きさよりも小さい。だから、スプレーの粒子は、網目を通り抜けることができる。しかし、スプレーの粒子は、縄にもつく。なので、スプレーの粒子は、網目を通り抜けることができるけど、縄にもあるていど、捕獲される。(くっつく)。

マスクもおなじで、マスク繊維の網目は、ウィルスの粒子よりも大きいので、マスクを通過するけど、だからと言って、網目を構成しているマスクの繊維に、ウィルスの粒子がつかないわけではない。なので、通り抜ける大きさだけど、網目を構成しているマスクの繊維にウィルスが捕獲されるということは、矛盾しない。

いちおう繊維のマスクで説明したけど、不織布でもおなじだ。不織布表面の「穴」はウィルスよりもでかいので、ウィルスは通り抜けることができるけど、不織布表面にウィルスがくっつく。

酸素も、酸素の大きさと、マスク繊維の網目の大きさをくらべれば、酸素のほうが小さい。なので、酸素は、マスク繊維の網目を通り抜けることができる。しかし、問題なのは、流通する量なのだ。たとえば、くちに鉄でできたマスクをするとする。そのマスクには、くちの中央あたりに、3ミリの穴があいていするとする。3ミリの穴があいているから、もちろん、酸素は、通過することができる。しかし、3ミリの穴だと、からだにたいして、必要な酸素を供給できなくなってしまう。どうしてかというと、流通する量がちがうからだ。

だから、「穴」を通り抜けることができるのかということと、必要な量、通過することができるかということはちがう問題なのである。わかるかな? 通過すると書いたけど、流通量が多くないとだめなのだ。マスクは、全体的な流通量を少なくてしまう。なので、酸素が、マスク繊維の網目を通過できるのに、酸素不足になるという状態が発生する。通過できるということと、じゅうぶんな流通量を確保することができるということは、ちがうことだ。

マスクをして、長い間、酸素の供給が限られたものになる場合は、酸欠状態になる。あるいは、マスクをして、ランニングをするというようなことをすると、わりと短い時間で酸欠になる。これは、酸素の分子が、マスクの網目より小さくても、起こりえることだ。なので、酸素の分子のほうが、マスクの網目よりも小さいのに、酸欠になるということは、「矛盾」したことではない。マスクによって空気の流通量が減るので、酸素の流通量も減る。

二酸化炭素の分子も、マスクの網目よりも小さい。なので、マスクの網目を通り抜けることができる。ならば、マスク内部の二酸化炭素濃度が高くなることはないかというと、あるのだ。それは、また、鉄でできたマスクを考えればわかる。穴がひとつだけあいているマスクだ。そして穴の直径は3ミリだとする。この場合、二酸化炭素の分子が、穴の直径よりも、ちいさくても、マスク内部の二酸化炭素濃度は上昇する。どうしてかというと、流通量がちがうからだ。からだから外に出す空気のなかには二酸化炭素が多く含まれているので、時間経過とともに、マスク内部の二酸化炭素濃度が高くなる。


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じつは、ウィルスは、生きた細胞のなかでしか、長く生き続けることができない。細胞から外に出ると、わりとすぐに、死んでしまうのだ。だから、ウィルスに関しては、ものにくっついたウィルスの場合は、そんなに問題にならない。問題なのは、細菌や真菌なのである。真菌というのは、カビのことだ。細菌や真菌もマスクにくっつく。そして、条件さえそろえば、増殖する。ウィルスは生きた細胞のなかでしか増殖できない。なので、問題なのは、マスク繊維や不織布表面の細菌や真菌だ。細菌や真菌もマスク繊維を通り抜けて、からだの中に入ることができる。いろいろと省略するけど、マスクの内側の繊維にも、細菌や真菌がくっつく。そして、生きた細胞のなかでしか増殖できないウィルスとはちがって、細菌や真菌がマスクの表面で繁殖する。だから、マスクの表面を手で触って、マスクの位置をかえた場合、指には、細菌や真菌がくっつくことになる。ここで問題となる病原体は、ウィルスではなくて、細菌と真菌だ。

(新型コロナがはやってから、体外に放出されたウィルスの生存時間がいろいろと報道されたけど、その生存時間は、うそ。まちがった情報だ。)

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マスクでウィルスをふせげるかというと、ふせげない。どうしてかというと、マスク表面からもウィルスが侵入?するけど、鼻のわきからウィルスが侵入するからだ。 どれだけフィッティングしても、むだだ。ウィルスはそんなレベルの大きさではない。フィッティングですくなまをなくせば、ウィルスが通過できないようにできるのかといえば、できない。たばこの粒子は、ウィルスよりも相当にでかいけど、たばこの粒子ですら、ぼわーっとマスクと肌の隙間からもれてしまう。たばこの煙を吸い込んでマスクをして、息をはきだすということをすれば、どれだけ、煙がもれてしまうかわかるだろう。もちろん、マスク表面からも出る。マスクで、ウィルスの侵入を制御するなんて、無理無理。

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