「こういういいことをしようと思って、いいことをしたらうまくいった……。いいことを思ったから、うまくいった……。これが正しい」と思うかもしれない。
思霊の場合は、言霊の場合とはちがって、「思う」という、「言う」ということよりも、より、範囲が広いことを扱うことになる。
そりゃ、思ったことを、言う場合と、言わない場合がある。言う場合は、「言葉にどっている言霊という力」の話になるから、逆に、言霊について語りやすいということになる。
言葉には、言霊なんて宿っていない。言葉の力と言霊の力を、混同しているだけだ。言霊が宿っていたとしても、言霊には、物理法則をこえる超神秘的な力がないのである。
まあ、言霊と思霊の比較は、ここらへんでいいかな。
けど、これ、本質的なことだからね。
基本的に言えば、「こういういいことをしようと思って、いいことをしたらうまくいった……。いいことを思ったから、うまくいった……。これが正しい」と思う場合でも、実際の条件が成り立っているのである。
条件が成り立っている。
条件について無視をするべきではない。思ったら、すべてできるかというとそうではないのだ。
さらに、思霊の力によって、現実化されてしまうということはない。
思って、行動したから、現実化したんでしょ。
そして、行動できるという条件がまず成り立っているのだ。そして、プロセス……現実化するまでのプロセスにおいて、いろいろな条件が成り立っているのだ。
そして、条件がそろっていた結果、できたのだ。なので、無条件に「思えば」現実化するということではない。
かりに、思っていたことが現実化したとしよう。しかし、それは、ほかの条件とは関係なく、思っただけで、思ったことが現実化したということではないのである。
ちゃんと考えよう。