かならず、条件を無視して話をするように、しむけられているのだ。あるいは、かならず、条件を無視して話をするように、しつけしれている。そして、条件について言及するのは、はずかしいことだという感覚をもっている。この感覚も、植えつけられたものだ。だから、条件について言及する者には、「性格がわるい人」「ねたんでいる人」「言いわけばかりする人」「意気地のない人」「努力を放棄した人」「ネガティブな人」「バカ」「ダメ人間」というレッテルがはられることになっている。しかし、それでも、条件が影響をあたえている。この条件無視の態度は、普通の人にとっては、あたりまえの態度だけど、ほんとうは、おかしな態度だ。けど、気がつかないのである。だれかが、条件について語りだしたら、そのだれかを「ののしる」ようにできている。
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そんなのは関係がない。ねたんでいるだけだ。……影響は関係がないのに、性格がわるいから、ねたんで、そういうことを言っている。
ちょっとは影響はあるかもしれないけど、たいした影響はない。……けっきょく、その場合は影響はないという印象を与えて話をすすめる。ようするに、影響を無視する。
嫉妬しているだけ。
条件のせいにして、さぼりたいだけ。
負け犬の遠吠え。
うまくいっているひとに、いちゃもんをつけているだけ。
本人の努力不足を棚に上げて、うまくいっているひとに、いちゃもんをつけているだけ。
さぼりたい理由を探しているだけ。
たいした影響はないのに、ネガティブだから、そんなことが気になる。
だれだってつらい。みんな、条件が悪くても、そこでがんばっている。(条件が影響をあたえることは認めるけど、それ(条件というもの)は、がんばればどうにかなるような小さな影響しか与えないという先入観をもっている。そして、けっきょく、条件は、努力(がんばること)によって克服できるのだから、いかなる条件よりも努力をするかしないかの条件のほうが、影響がでかいということを言っている。……けど、そんなのわからないよ。つまり、常に、努力以外の条件よりも、努力したかどうかという条件(努力条件)のほうが影響をあたえるということを、無自覚に考えているわけだけど、努力以外の条件のほうが、努力したかどうかという条件(努力条件)よりも影響をあたえる場合については考えておいたほうがいい。実際そういうことがあるからだ。
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こーーんな「ひどいこと」を言っておいて、いいことを言ったつもりだ。上記の発言は、相当に、ネガティブな発言だと思うけどなぁ。ネガティブじゃないの?
もし、条件がおーーきな、おーーきな、強い影響をあたえていたら、上記の発言のほうがまちがっているということになる。
まちがった前提でものを考えて、人を不当にののしっているということについて、ちょっとは、自覚したほうがいい。