2024年8月26日月曜日

「笑う門(かど)には福来る(きたる)」

精神世界の人が、よく「笑う門(かど)には福来る(きたる)」ということを言う。わらっていれば、福がくるんじゃないか。「笑う門(かど)には福来る(きたる)」というように、わらえば、幸福になるですよ……ということを言う。

けど、たいせつなことを忘れている。

わらいあっている関係がすでに成り立っているのである。

家族でわらいあう関係がすでに成り立っている。

もう、その時点で、幸福なのである。

きちがい的な親が子供を虐待しているような家庭では、わらないがないかもしれない。

じゃあ、きちがい的な親が子供を虐待しながら、わらえば、福がくるのか?

じゃあ、きちがい的な親が子供を虐待しているとき、こどもが、無理やりわらえば、福がくるのか? ちがうでしょ!!

なんで、これがわからないかな?

ある人が、きちがい的な親に虐待されているこどもに「笑う門(かど)には福来る(きたる)というように、わらえば幸福になる」と言ったとしよう。

そのこどもが、きちがい的な親を思い浮かべて、どんな気持ちになるか、まったくわかってないなぁ。まったくわかってない。

そのこどもが、きちがい的な親との間にあったさまざまなエピソードを思い出して、どんな気持ちになるか、まったくわかってないなぁ。

「家族でわらいあえば、しあわせになるから、家族でわらいあえばいい」……。

いや、家族でわらいあっている時点で、しあわせなんだよ。

そういう過去の出来事がある時点でしあわせなんだよ。そういう過去の出来事が……家族でわらっているような出来事が、過去においてたくさんある。

もう、その時点で、しあわせなんだよ。


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