だいたい、おカネがきたないかどうかなんて、カード時代には関係がない。カードがきたないかどうかの話になってしまう。カードがきたない人は、おカネがない。カードがきれいな人は、おカネがある。そんなことはない。カードですらなくなって、スマホに表示される表示画面がきたない人は、おカネがないとか、スマホに表示される画面がきれいな人はおカネがあるというような話になってしまう。
カードに関していうと、ATMで使った分だけ、カードがなんとなく、きたくなる。使い込まれたカードはきたなくて、使われてないカードはきれいだ。おカネがない人が、クレジットカードを手にしたけど、外ではまったく使わない場合は、ずっと、クレジットカードは、きれいなままだ。ネットで買い物をするときだけ、番号の確認のために、クレジットカードを見るけど、クレジットカード自体は、机の引き出しの中に入れておく場合は、クレジットカードは、きれいなままだ。キャッシュカードやデビットカードにも、同様のことが言える。
クレジットカード、キャッシュカード、デビットカードがきれいかどうかと、おカネがあるかないかということは、関係がない。
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スマホに表示される表示画面がきたない人は、おカネがないとか、スマホに表示される画面がきれいな人はおカネがあるということについて、ちょっと語っておこう。それじゃあ、スマホ本体はどうなのかという話だ。これは、カネがない人は、機種変更を頻繁に繰り返すわけにはいかないし、そんなに高性能なスマホを買うわけにはいかないという事情があるから、安いスマホを長く使っている場合がある。高くて、新しいスマホを使っている人は、カネがある場合がある。けど、それは、カネがある人は、高いスマホをもっている確率が高く、カネがない人は安いスマホをもっている確率が高いということを意味しているだけだ。カネかをもっている人が高いスマホを買って、カネをもってない人が安いスマホを買うということは、いちおう、考えられることだ。カネをたくさん持っているということが、原因。高いスマホをもっているということが、結果だ。これを、逆向きの話にしてしまってはいけないのである。ようするに、原因と結果をいれかえて話をするべきではない。たとえば、「高いスマホを使っている人は、高いスマホを使っているので、おカネが入ってくる」とか、「高いスマホを使っている人は、高いスマホを使っているから、高収入になる」とかというような話にしてしまっては、いけない。