2019年9月13日金曜日

一度、引きこもると労働のハードルがあがるということについて

あんまり長くなると、問題があるので、短めにして、
マリモン氏(マリモ氏)のところに、以下のコメントを書いておいた。
https://musyokuvlog.com/
マリモン氏サイト↑
https://musyokuvlog.com/?p=16061
マリモン氏記事本体↑

++++++++++++ぼくが書いたコメント

新人がすぐにやめていくようなところには、それなりの理由がある。だから、回転寿司状態で(ハロワに)広告を出すということになる。

ブランクがある人だと(長期間引きこもっている人だと)ブラック企業にしかアクセスできないという現状がある。そうなると、転職を繰り返すことになるので、職歴がよごれる。そうすると、アクセスできる企業がまた、減る。けっきょく、回転寿司ブラック企業にしかアクセスできないので、上記の状態が繰り返されるということになる。

普通の人たちは、そういうわな?にはまった人たちに向かって「自業自得」「自己責任」「仕事はある」という無慈悲な言葉をかける。これが、日本。

基本的には、これは、構造上の問題だ。
ともかく、いったん引きこもると、ハードルがあがるのである。なんのハードルかというと労働のハードルがあがる。引きこもりにもタイプがあり、どういう理由で引きこもっているかというのは、人によってちがう。しかし、おしつけられる状態というのは、上記のような状態で間違いがない。

つまり、日本ではいったん引きこもると、ブラック企業にしかアクセスできなくなり、ブラック企業を渡り歩くしかないという地獄をつきつけられるのである。

どうにか地獄から脱げたそうとすると、Youtuberになるとか、わりと運に頼ったことになる。
+++++++++

ちなみに、引きこもり期間がなくも、転職を繰り返してきた人は、だいたいおなじ地獄におちいることになります。
転職でキャリアアップは、数が少ない技術のある人たちの話で、一般的な人は、転職によってキャリアダウンがはじまります。ようするに、労働強度が高くなり、精神労働強度(ぼくの造語)が高くなり、賃金が下がります。ほんとうはこれは、「自己責任」という言葉を投げつければ、解決するような問題ではありません。しかし、労働者にはストレスがたまっているので、下のもの(ブランクがあるもの、あるいは転職を繰り返しているもの)にそういう言葉を投げかけることでストレスを解消している点もあります。そもそも、高圧力状態だからこういう状態が生じるわけです。

転職回数が多いものに対する態度、ブランク(引きこもり期間)があるものに対する態度は、実は、最近できあがったものではありません。
最近できあがったものは、派遣の一般化、年功序列の崩壊、終身雇用の崩壊であり、少なくても高度経済成長期には、転職回数が多いものに対する態度、ブランク(引きこもり期間)があるものに対する態度は、既にできあがっていたと考えるべきだと思います。戦争終了直後は、一時的に、転職回数が多いものに対する態度、ブランク(引きこもり期間)があるものに対する態度がかわったと思います。


これらの問題考えるとなると、以下のふたつの本に書いてあることが土台になるので、けっこうややこしいです。

引きこもりの現象学 引きこもりのタイプと対策: 本当の引きこもり対策とはなにか?
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01D3ZOI6K/

無職の現象学: 働きたくないでごさる 絶対に、働きたくないでござる
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01D8U1T08/

両方ともエイリ名義だけど、たいがの本。

実は、一括採用(年次制)と学歴フィルターは残っているので、いろいろと複雑なことになっている。中間層が没落したのは、貿易の問題で、これが、最近の中年引きこもりの問題に直接影響している。


いつも読んでくださるかたに感謝しております



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