ただ、たとえば、中年セミリタイア・アーリーリタイアの人が、動物園に行きたいのにもかかわらず、中年がひとりで動物園をうろうろしていると、いろいろとうたがわれたり、好奇の視線にさらされるので、行きたくないという気持ちになってしまうとしたら問題だと思う。
こういうところでも、ぼくと他の人は問題の質がちがうんだよな。
ぼくは、たとえば、動物園に行って楽しめない。行きたいと思わないのだけど、動物を見てなごみたいとかそういう気持ち自体がなくなってしまっている。そういった意味でぼくのほうが問題がでかい。
ぼくは、正直言えば、そういうことに関しては、他人の視線は気にならない。まあ、その人も、もうちょっと歳を取れば、定年退職した人だと思われるようになるので、動物園に気兼ねなく行けるようになるだろう。けど、いま行きたいなら、いま行ったほうがいいと思うけど……。
スーツを着ていけば、ちょっとやすんでいるサラリーマンに見えるのではないだろうか。一番いけないのは、野球帽だ。ジャンパーに野球帽とか、ジャケットに野球帽は、まじで不審者に見えるのでやめたほうがいい。とくに、野球帽と黒のジャンパーの組み合わせは、かなり印象が悪い。黒だけではなく、群青色とか深緑色とかの暗めのジャンパーはさけるべき。
まあ、行きたい気持ちがあるのに、他人の視線を考えて行かないというのは、もったいない気持ちがする。ぼくから見ると。
行きたい気持ちがなくなっちゃったら、たいへんだよ。感情の死は深い問題。感情が死ぬ前に、行っておいたほうがよいのでは。
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そういうことではなくても、たとえば、金がもったいないので、あることができないとする。その場合、そのうちどうでもよくなってしまうことがある。(アドビのソフトをいじりたいという気持ちがあっても、お金がないのでアドビのソフトをいじることができないという状態が長く続くと、そのうち「どうでもいいや」という気持ちになる。この気持ちは、やばい。
まあ、そのあと、『むかし、これをいじりたかったんだよなぁ』と思っていじったりしても、おもしろくなかったりする。ぼくの場合は、電子ブロックとかラジコンとかいろいろとある。子供に我慢させすぎるとよくない。
まあ、セミリタイアの場合は、金は問題ではないと思う。要するに、金の問題はクリアされているものと思われる。