しかし、むなしいなぁ。普通の人とはちがう家庭環境で育った。これが、めちゃくちゃに影響を与えている。ほんとうに、ほかの人から誤解されっぱなしだ。これ、必然的に誤解されるのである。必然。偶然じゃない。ほかの人が信じていることと、ぼくの目の前で展開したことがちがうのである。だから、ぼくは「人間」に関して、あるいは「人間の認知」に関して、ほかの人とはちがう見解をもっているのである。ほかの人は、ほかの人の……「人間」に関しての見解、あるいは「人間の認知」に関しての見解を「ある出来事」に関する判断の基盤にする。そういう基盤のなかでしか考えられない。それは、ぼくにしておなじことなのだ。なので、必然的に誤解される。
ぼくのうちでは、ぼくが言うように、ぼくが言ったことが起こったのだけど、それがほかの人にはわからない。「そんなんじゃないんじゃないの？」「そんなことってあるのかな？」「そんな人いるのかな？」と思ったりする。人間に関する考え方がちがうのだ。
