ずんだもんに取り上げられる話には、だいたい、パターンがあるのだ。
たとえば、アルバイターだと、最初のうちは、アルバイトでも定時に帰れるし、親・健在で自分の部屋があり、自分で稼いだ金は、全部自分で使うことができるので、正社員になった友人よりも、楽しく暮らせる。
けど、それから、10年がすぎて……。友人が、結婚をしたり、家を買ったという話を聞いて、落ち込む……。
それから、10年がすぎて……。親が入院したり、親が死んだりして、突然、住むところがなくなる。あるいは、親が「そろそろ、独立しろ」と言って、ずんだもんを追い出す。
貯金をしてこなかったので、親がいなくなると、生活がきつくなる。それから、5年がすぎて……。アルバイト先の店が、人員整理をしたくて、ずんだもんをくびにする。アルバイト先なんていくらでもあると思っていたのだけど、歳をとったので、なかなか、きまらない。
そのあと、カップ麺ばかりの不摂生な食生活が続いて、突然、たおれて、入院する……というような話が多い。
じゃあ、正社員として働くとどうなるのかというと、これも、バットエンドが待っているのだ。まあ、基本、「なんとかの末路」だから、あんまりいい終わり方をしない。けど、あんまりいい終わり方をしない話ばかりだと、やばいので、動画制作者か動画発注者が、ハッピーエンドの話もそこそこ、用意するようにしたけど、全体的には、やっぱり、バッドエンドの話のほうが多いという状態だ。
正社員としてずっと定年退職まで働いてきた人の、話もいろいろとあるのだけど、たいていが、バッドエンドなのだ。フリーター、ニート、非正規などは、たいていが、バッドエンドだ。そして、フリーター、ニート、非正規がカネをため込むケースもあるのだけど、この場合も、たいていは、バッドエンドだ。ちなみに、正規従業員(正社員)でも、ケチだとバッドエンドになる。
(1)のパターン……フリーター、ニート、非正規→カネを使ってしまうタイプは散財→歳をとってから、たいへんなことになる
(2)のパターン……フリーター、ニート、非正規→カネを使わずにため込むタイプ→歳をとってから、たいへんなことになる
けっきょく、(1)のパターンでも、(2)のパターンでも、たいへんなことになるのだ。
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けど、ずんだもんの場合、基本、声がかわいいし、ルックスがいいので、悲惨なケースに関しても、そんなに悲惨な感じがしないのだ。ずんだもんは、音声合成ソフトのキャラなんだけど、聴きやすくてかわいい声だ。2倍速で聴いても、はっきりと聴こえるナイスボイスだ。
ずんだもんの「えーーっ」とか「うっーーうっーー」というような声が、みょうにかわいい。
https://voicevox.hiroshiba.jp/dormitory/zundamon/