2020年9月22日火曜日

マスク拒否問題だけど、それはローカルルールの問題なのだ


マスク拒否問題だけど、それはローカルルールの問題なのだ。ローカルルールには法律的な強制力はない。たとえば、ドレスコードというものがある。ある店(A)に入るにはネクタイを着用することが必要になるとする。もちろん、日本国にはネクタイを着用しなければならないというような法律はないのだが、その店では、それがルールになっている。そのルールを決定したのは店だ。だから、その店に入りたいのであれば、ネクタイを着用する必要がある。客のほうには、いちおう選択肢がある。
(1)ネクタイを着用して、その店に入る
(2)ネクタイを着用するのがいやだからその店に入らない
ネクタイなんてしたくないと思ったら、その店に入らなければいい。その店に入るなら、ネクタイをしたほうがいいだろう。ネクタイを着用しないままその店に入るのは、店がゆるさないだろう。実際には、店員が拒否するだろう。もしどうしても、その店に入りたいのであれば、パンツ一丁でもいいから、ネクタイだけはして、店に入るべきだ。

ローカルルールは法律ではないが、その場所では、それなりの効力を発揮するということだ。威力をもって実行するのはその場の人間だ。人間というのは、店員とか、スタッフとか用心棒とか。
けど、ローカルルールはローカルルールだから、法律よりも地位が低い。法律のほうが、優先する。たとえば、Aさんが、Bという店に入ろうとしたとする。Bという店には「ネクタイ着用」というローカルルールがあったとする。だから、Bの店員Cは、店に入ろうとするAさんに、「ネクタイ着用でなければ入れません」と言ったとする。しかし、Aさんは、納得せず、Bさんをどけて、店に入ろうとしたとする。どかされそうになって怒ったCさんが、Bさんを殴ったとする。この場合、Bさんは建造物侵入罪に問われることがあるし、Cさんは傷害罪に問われることがある。もともとの、ネクタイは関係がないということになってしまう。

で、まあ、元の話に戻すと……。マスクはドレスコードの問題とおなじだということなのである。

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