2024年11月24日日曜日

おカネがあるということは、たとえ、おカネを使わない場合でも、幸福感に影響をあたえる

 幸福でも不幸でもない状態をゼロ地点と言っておこう。おカネがないことによって将来の不安があるとする。この場合、すでに、ゼロ地点ではないと考えるか、不安を感じているだけなのだから、幸福でも不幸でもないゼロ地点だと考えるかのちがいがある。あるいは、たとえば、会社に行きたくない会社員がいるとする。たとえば、Aさんだとする。Aさんが会社に行きたくないのには理由がある。それは、Aさんが失敗をしやすく、他の人から文句を言われやすいからだとする。会社において……つまり職場において、Aさんが不愉快だと感じる出来事が実際に多数発生したとする。ようするに、Aさんが職場に行きたくないと考えるのには、現実的な根拠があるとする。その場合、Aさんが「明日、会社に行きたくないなぁ」と考えているとき、Aさんは、幸福でも不幸でもないゼロ地点にいると考えるべきなのだろうか。それとも、「明日、会社に行きたくないなぁ」とネガティブなことを考えているのだから、ゼロ地点よりも、不幸な地点にいる考えるべきなのだろうか。ようするに、このときAさんはゼロ地点にいないと考えるべきなのだろうか。また、Aさんがお金をかせぐために会社に行っているとする。お金をかせぐ必要がなければ、Aさんは、会社に行かないとする。その場合、Aさんが会社をやめても生活できるぐらいのじゅうぶんなカネをもっている場合は、会社をやめるということが選択できる。しかし、Aさんが、じゅうぶんなカネをもってない場合は、会社をやめるという選択をしにくい状態になっている。もちろん、その会社をやめて別の会社に行くと、その会社をやめて自分で起業するということなども、考えられる。しかし、じゅうぶんなカネがない場合は、行きたくない会社に行くという選択をしやすくなる。じゅうぶんなカネがある場合は、行きたくない会社に行かないという選択をしやすくなる。これは、幸福度に影響をあたえるだろう。つまり、Aさんの幸福感に影響をあたえるだろう。おカネがあるということは、やりたくないことをさける力(ちから)に影響をあたえる。これも、未来のことに関する現在の幸福感に影響をあたえる。おカネがないよりも、おカネがあるほうが、やりたくないことをさける力が強いということであり、おカネがあるということは、たとえ、おカネを使わない場合でも、幸福感に影響をあたえる。

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