あーあ。よくやってきたよなぁ。
しかし……。
あんまり興味がなくても、ちょっとは気になるものに関しては、見ておくかな。こどものころの特撮というのをもう一度見てみようかなという気持はあったんだけど、実際にやってみると、おもしろくないのだ。けど、それでも、見ようかな。
あとは、 『めしばな刑事タチバナ(1)[立ち食いそば大論争]』というのを買った。中古で一番安いやつを買った。
これも、気になってはいたものの、買わなかったものなのだけど、買うことにした。まあ、かりることも検討したんだけど、まあ、ほとんど、送料だけで、買えるから買っておいた。ハードルはあるんだよね。置き場所と意欲の問題だ。こういうマンガは、何回も読むような漫画ではないので、買う必要はないという考え方が、ある。
けど、「こういう雰囲気のマンガをちょっとめくってみたい感じがするとき」はある。
そういえば、中学のとき、インスタントラーメンの味のちがいについて、くわしく語っていたのだけど、そういうことをしていたのは、考えてみたらぼくだけだ。わりと、うけたよ。ヨーグルトとか、焼きそばとか、アイスとかそういうことについても、わりと、くわしく語っていたのだ。考えたら、そういうことを言っているのは、友だちのなかでは、ぼくだけだったな。たぶん、学年のなかでもそうなんじゃないかな。さすがに、「タチバナ」のような、うんちくはなかったけど、微妙な味のちがいについて詳しく語っていた。
グルメと言えば、高級店に行って、みんなが食べたことがないような高級な料理を食べて、うんちくを述べるというのが主流だった。そこらへんでは手に入らない高級食材がテーマだったりする。
けど、『めしばな刑事タチバナ』はちがう。ぜんぜんちがう。すべて、みんなが気楽に食べられるもの……だ。こどものころから、食べてきた、普通の食品……。そういうものに、テーマを絞っている。高級店ではないけど、店に行かないと食べられない『孤独のグルメ』に出てくる料理よりも、その点において、突き抜けている。
これ、ドラマで初めて見たとき「やられた」と思ったんだよな。グルメで、インスタントラーメンやアイスについて語っている……。完全にやられた。『タチバナのようなのうんちくはないけど、俺が中学生のときにやりたかったことは、これなんだ』と思った。