ほんとう……。これ、やなぎ荘時代とおなじだなぁ。
この、雰囲気やなぎ荘時代とおなじ。休日の雰囲気がある。当時、ぼくの感覚だとまだ、土曜日は休みではないのだけど、一般人の感覚は、もう、そうじゃない。普通に、週休二日制がいきわたっていたころ……かな。いや、過渡期か……。
まあ、最近、土曜日も日曜日もおなじなんだけどなぁ。ぼくは、からだの問題で、週休二日でもだめだよ。まったく、だめ。ほんとう、この世はなんなんだろうなぁ。この世……。まあ、長くとどまっても、せいぜい、一一〇年といったところだろう。それなのに、あれが正しいこれがまちがっている……と、まあ、いろいろなことでもめる。これ、日常生活って、宗教なんだよ。あっちで書いたけど、日本は、『日本労働教』が支配している。たいていの、日本人は、『日本労働教』のおしえにさからえない。どうしても、『日本労働教』のおしえのほうが、正しいような気がしてしまう。けど、『日本労働教』も、ひとつの価値観を代表しているにすぎない。そこでの正しさというのは、『日本労働教』内部の正しさだ。まあ、こういうことを、たとえば、佐藤（仮名）さんに言っても、わからないだろうな。わかるわけがない。
