むかしむかし、ビジネス本を読んで「条件がちがいすぎる」と感じたことがあるんだよね。ビジネス本の要約動画を何本か見たけど、おなじことを感じだ。ぜんぜん、条件がちがう。言っていることが、きれいごとでたてまえ。「そんなことを言っていられる状態じゃなかった」という言葉が、バンバン、うかんでくる。「そんなことが成り立つなら、苦労してない」という言葉がバンバン、うかんでくる。作者は「現実的な話」をしているつもりなんだろうけど、それは、作者にとっての「現実」だ。俺の場合は、特殊な家族といっしょに住んでいたから、その土台が成り立たないのだ。ようするに、「作者の現実」と「ぼくの現実」がちがいすぎる。「作者の現実」と「ぼくの現実」がちがいを条件のちがいとして表現すると、「どんな条件でもこうだ」ということを言うやつが、わいてくる。こいつは、特殊な家族といっしょに住んだことがないから、特殊な家族といっしょに住むことからしょうじる「条件」について、理解がたりない。自分のことではないから、「条件なんて関係がない」と言うのだ。こいつだけではなくて、ビジネスの本の作者も「条件なんて関係がない」と考えているようなところがある。直接、条件は関係がないということを記述する作者もいれば、条件は関係がないと考えているからこそ言えることを記述する作者もいる。「条件」と言ってしまうけど、「現実」なんだよね。「現実」を無視するな。