2022年8月14日日曜日

だるい

 玄関においてあった段ボールを片づけた。片づけたと言っても、まだ、片づけてない。風呂場に持っていて、60度のお湯をかけた。ダニを殺すためだ。風呂場までの移動は、ゴミばさみを使った。シャワーの位置と蛇口(カラン)の位置が問題で、なかなか、うまくいかなかった。とりあえず、顔は、ダニに刺されてないみたいなのだけど、なぜか、右手の甲がかゆくなった。いちおう、気をつけているから、刺されないはずなのだけど、かゆくなったのだから刺されたのかもしれない。けど、これは、ダニだと断定できるかゆさじゃないし、みかけじゃない。

で、まだ、段ボールがぬれた状態でおいてある。これから、ちぎって燃えるごみの袋に入れなければならない。段ボールは、本来は、資源ごみの日に出すゴミだ。けど、水にぬれた段ボールは、こまかくちぎって、なまゴミの袋に入れてもいいのだ。これから、その作業をするわけだけど、気がすすまない。いちおう、蚊取り線香をたいているけど、あの部屋が完全に安全かというと安全とは言えない。いろいろと考えたけど、けっきょく、ぼくが、ネズミの糞処理をすることになる。

これ、ほんとうに、どれだけ気持ちが滅入るか? もう、さんざんやってきた。ほんとうにものすごい量の、ネズミの糞がおちているのである。きちがい親父のせいで、こうなっている。これ、ほんとうに、きちがい親父がきちがい親父ではなくて、普通の親父だったら絶対にこんなことになってない。きちがい的な意地で、ネズミ対策工事をさせなかった。「俺がつかまえるからいい」 「俺がつかまえるからいい」「俺がつかまえるからいい」と絶叫して、話がまとまらない。普通の人だったら、ネズミの糞をひとつ見つけたら、「ネズミ対策工事をしよう」と言うはずなんだよ。きちがい親父の場合、ネズミ本体をつかまえれば、あとはどうでもいいのだ。きちがい親父が、ネズミの糞のことを気にして、ネズミの糞を処理してくれるわけではないのだから、ネズミの糞が、一階の部屋にたまることになる。

ほんとうは、バルサンはやりたくない。俺は、食器や本のことを気にする。バルサンのガスにさらされた食器や本はいじりたくない。食器をぜんぶ、退避して、まな板の処理をして、あれやこれやをぜんぶ袋に入れて……ということをして、たいたバルサンなのに、あんまり効果がなかった。このあいだそうだったの……。

ともかく、顔を刺されずに、一階の部屋をきれいにするということができそうもない。ほかのところはともかく、顔はだめなんだよ。けど、去年と今年は、やばい。

だから、俺は、バルサンのガスの成分が、表面に付着するのがいやなんだよ。まあ、燃えカスみたいなものだけど。で、そういうのがすごく気になるタイプなわけ。けど、ダニに刺されっぱなしというわけにもいかない。

どのみち、粗大ごみをもって行ってもらうだけで、あと40万はかかるだろう。これは、特殊清掃代をいれてない金額だ。特殊清掃の人を頼むにしろ、その特殊清掃の人が、ダニに刺されるのは、ぼくはいやなわけ。カネを払っても、恨まれる可能性がある。きちがい親父が恨まれるのではなくて、ぼくが恨まれるんだぞ。じつは、このあいだ粗大ごみをもっていってもらったとき、バルサンを一部屋に一個置いてやったにもかかわらず、粗大ごみの処理をしてくれた人が、ダニに刺されたみたいなのである。たとえば、布団が重ねてあるところや座布団が重ねてあるところは、ガスがまわらない。それだけではなくて、ものが多いと、かさなっているところがダメなのだ。

長期騒音がなければ、ぼくはここに住んでない。おやじとも、20歳ぐらいで、わかれることができた。そうしたら、こんなことにはならなかった。

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