むかし、国際的なチャットルームを使っていたことがあった。
でっ、Cさんは、アメリカ人で、少しだけ、日本語がわかる人だった。そして、模様記号だけの名前のやつがいて、こいつのことを、模様野郎、と呼ぶことにする。
ぼくは、日本語タイプは速いのだけど、そのチャットルームでは、ぼくのパソコンからは(いろいろな制約があって)日本語を正確に打つことができなかった。ATOKというIEMが原因みたいだったのだけど、そのときは、まだ、それがわからなかった。
あと、わざわざ、そこのチャットルームにあわせて、自分の日本語環境をかえるのがいやだった。
なので、日本語が打てないので、そのまま、ローマ字で打っていたりした。どうしても、日本語を打たなければならないときは、一度エディターに打ったあと、コピペして貼り付けたりしていた。
それで、模様野郎が、「日本人のくせに、タイプが遅い」と俺にケンカを売ってきた。で、こいつは、素行が悪かったので、一切合切無視したかった。
だから、かかわらないようにしていた。言わせておいた。あるとき、ぼくとCさんだけが、チャットルームにいるとき、突然、模様野郎が、チャットルームに入ってきて、「しかし、日本語タイプがおせぇな」と書き込んだんだよ。……ちなみに、ぼくは日本も英語も書いていなかった。突然きて、なんの脈絡もなしに「しかし、日本語タイプがおせぇな」と書いたのだ。
そうしたら、Cさんが「すごいんだよ」と書き込んだわけ。
そのあと、Cさんが続けて「言っちゃだめなのか」ということを書いた。
そのあと、Cさんが「能ある鷹は爪かすか?」ということを書いた。
けど、全部、不正確な書き方なのだ。ぼくは、Cさんとよくチャットをしていたので、言っていることは、わかるけど、正確な日本語じゃなかった。
で、模様野郎に、「僕のタイプ速度が速い」ということを、説明してしまうと、しつこくしつこく「だったら、見せてみろ」と言ってくるのが、予想できた。
だから、たしかに、Cさんには説明してほしくなかった。
けど、「すごいんだよ」と言ってしまっているので、なにがすごいのかを説明しないと、いけないような気分になった。
それから、模様野郎の名前を、キーボードからは入力できず、一度、模様野郎の名前のところをコピーしてペーストしなければならなかった。
けど、コピーするときに、まちがって、個別のチャットルームを開いてしまうことがあったので、コピーするのがいやだった。
けど、Cさんの日本語能力だと「こいつ」という言葉を使うと、「こいつ」というのが、自分のことを指していると、誤解する可能性があった。Cさんの日本語能力は、かなり低いで、誤解しやすかった。
あとは、Cさんが発達障碍者みたいなところがあって、誤解する可能性があった。
実際、ぼくがはじめて、そのチャットルームを使ったとき、別の人が、Cさんに対して「きちがいやろう」みたいなことを言って(書いて)、さっと、チャットルームから退出したんだよね。
それで、Cさんが、「俺(ブログ主)が、きちがいやろうと書いた」と誤解したんだよね。
Cさんには、そういう「前科」があるので、「こいつ」というような表現を使うと、また、Cさんが誤解をする確率が高いと思った。
ともかく、Cさんが誤解をする確率が高いので「この人」とか「この部屋にいる俺とCさん以外の人」というような表現をすることが、事実上できなかった。で、『なんで、すごいんだよ……と書く前に、俺に確認をしてくれないんだよ。
『なにがすごいか説明しろと(模様野郎)が言ってくるにきまっているだろ』と思った。
けっきょく、面倒くさくなって、ぼくはなにも書かないで、退室した。Cさんと模様野郎という組み合わせは、よくないんだよ。
話が、脱線しそうな感じがプンプンする。
でっ、当時はまだ、チャットルームから退出したあと、チャットルームでなにが書かれたか見ることができた。でっ、退出したあと見てたんだけど、模様野郎がCさんに対して「なに、ひとりで言ってんの? きもちわるい」ということを書いて、退室した。
でっ、Cさんが「いつもこんなことになる」といようなことを書いて退出した。でっ、結果的に、Cさんが悪く言われてしまったので、なんとも言えない、いやな気分になった。
けど、自分がわからないことを書いた人がいたとしても「きもちわるい」なんて、失礼だから、書かないんだよ。書かないものなの。
けど、模様野郎は、荒らし(アラシ)なので、そういうことを書く。模様野郎は、下品なやつだ。俺が説明せず、黙って退出したことでCさんが、きもちわるいと言われたということが、それなりにショックだった。責任を感じた。
けど、Cさんも模様野郎も、どっちも、扱いにくい人なんだな。あそこで、ちょっとでも説明したら、模様野郎が「見せろ見せろ」と言い出すのが目に見えていた。
だから、黙って退出してしまったのだけど、まさか、模様野郎がCさんに「きもちわるい」と言うとは思っていなかった。「きもちわるい」と言わせるきっかけをつくってしまったのだ。……俺が。
Cさんはこういうことを言いたいのだと説明してあげたほうが親切なんだけど、どうしても、そういう気持ちになれなかった。
俺のタイプスピードがはやいということを、Cさんが知っていたのは、俺とCさんがスカイプで文字による会話をしたことがあるからだ。だから、Cさんは俺のタイプスピードが速いということを知っていた。
Cさんに「説明してもいいですよ」と言う気持ちにはなれなかった。説明してほしくないからね。かといって、自分で説明するのもいやだった。
模様野郎には一切合切かかわりたくなかった。
けど、Cさんが、傷つくことを言われた責任の一端が、俺にあると思うと、これまた、いやな気分になった。