いやー、ほんとう、ネズミの糞というのは、ぼくが排除しなければ、ずっとそこに居座るのである。勝手に移動するわけじゃない。ぼくが処理しなければ、ずっとそこにある。で、ネズミの侵入を3年以上ゆるした人以外の人にはまったく想像ができないだろうけど、すごいことになっている。だから、ぼくは、きちがい親父に、魚を出しておくなと言ったし、一匹目が出たときに、穴をふさぐ工事をしようと言ったのに、きちがい親父がきちがい的なことにこだわって、工事ができなかった。親父が入院したあと、ネズミ対策工事をした。しかし、一度、ねらわれてしまうと、なかなか、うまくいかないのだ。ものすごいことになる。これ、ものすごいことになるというのが、わからないと思うのけど、ものすごいことになるのだ。
ともかく、親父の部屋にはまだ、タンスが2個、本棚が1個、ベッドが1個ある。本棚は、まあ、あんまり本は入ってない。けど、便利な物置として、いろいろとおいてある。で、たとえば、タンスのうしろは、掃除ができないし、なんだか知らないけど、バルサンのガスもあんまりうまく、まわらないのである。ともかく、全部出す必要がある。全部出さないと、ネズミの糞がそのままおきっぱなしになる。もと兄貴の部屋もこうなっている。そして、もと兄貴の部屋には、近づけない。なので、掃除をすると言っても、限界がある。