2020年10月27日火曜日

物神性と商売

(前投稿の続き)


ものを増やすべきか? 増やさずに現状を維持するか?
これについて、ちょっとだけ、思ったことを言っておこう。世にはびこる『断捨離』という言葉。この『断捨離』には、だいぶ前から違和感がある。どうしてかというと、『断捨離!断捨離!』と言っている人が、次々にゴミを出すからだ。この人たちは、節約家ではない。断捨離というと、ものを整理して、節約しているような感じがするけど、じつは、この人たちは、次から次へと、ものを買っている。買って・捨てるというサイクルがものすごくはやい人たちなのである。
なにか新しそうなもの・おしゃれなものを買って、古いものを『まだ使えるのに』すててしまうのである。
スタート(二つ折りの財布を持っている)

財布は、二つ折りじゃだめだー お札に失礼だー 長財布を買おう
↓ 
財布はもう古い クリップを使うのがおしゃれ


という感じで、二つ折りの財布と、長財布を断舎離することになる。断捨離とは、すなわち、すてることなのである。

長財布を例に出したけど、やれ、風水では黄色がいい色だから黄色い財布を買おうとか、カードがいっぱい収納できる方がいいから、いっぱい収納できる財布を買おうとか、やっぱり、カードがいっぱい入らないやつのほうがスマートでおしゃれだから、おしゃれなやつを使おうとか、いろいろな誘惑がある。財布にカードをどれだけいれられるか? ということに関してだって、いっぱいいれられたほうが機能的でいいという考え方があるわけだし、いっぱいいれて財布がもっこりしているのはダサいから、カードを入れる部分は少ないほうがいいという考え方もあるわけだ。

財布を売ろうとしている人たちはいっぱいいろいろな方法を考え出して売ろうとする。別に、財布やから金をもらっているわけではないけど、長財布とか黄色い財布とか、呪術的なことを言って、財布を買い換えさせようとする人たちがいる。この人たちは、この人たちで、やはり、それを商売にしているところがある。直接、財布屋さんとむすびついているわけではないけど、「うん」とか「つき」といったことを商売にしている人たちは、そういうものに、宗教的な意味を与えて、買い換えをせまる傾向がある。
 

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