2020年10月27日火曜日

「うん」とか「つき」を商品にして売る人たち

(前投稿の続き)


「うん」とか「つき」について言っておくと、これは、商売になる。「ひきよせ」も「つき」の一種だ。まず、「うん」とか「つき」に関する考え方というのは、ひろく行きわたっていて、使用料が必要じゃないのである。特許も実用新案もない。もののように、『仕入れる』必要がない。個別に費用が発生しない。だから、「いったものがち」で、楽な商売ができるのである。

ようするに、自分は「うん」がいい。自分は「ついている」というイメージを作って、自分が持ったら、運が良くなったと思える商品をすすめればよいのである。

商品は、商品であって、商品じゃないのである。

その商品は、物神性をともなった、商品なのである。財布という機能的な商品でも、物神性をともなった(呪術的な!)商品になる。物神性というのは、非常に厄介で、経済学では無視されがちなのだけど、絶対に人間の消費行動に影響を与えているので、無視できるものではない。別に墓や仏壇や数珠といったいかにも宗教に関係している商品ではなくても、ものには、精神(神)がやどっているのである。これは、使う人間のほうが、もののなかに、精神(神)を見ているわけで、実際にそのものが精神(神)をもっているというわけではないと考えることができる。しかし、区別ができない。すでに物神性が理解できる自我を持っている人間には、区別ができない。

 

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