2024年3月5日火曜日

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 ちょっとだけ、言っておく。たとえば、ある教授が、「実験の用のモルモットは、おなじワクチンを6回打つと、みんな死んでしまう」と言ったとしよう。その場合、普通の人が「おなじ新型コロナワクチンを6回打ったけど、生きているから、これは、嘘だ」と言ったとしよう。どっちが正しいのか?

これは、どういうところにからくりがあるかと言うと、まず、ロットのちがいを無視するというところにからくりがある。ロットによって、ちがうんだよ。はっているものがちがう。

たとえば、無毒ロットがあるとする。無毒ロットを6回打った場合、無毒なので当然死なない。けど、おなじワクチンを6回打ったと思っている。こういうところに、あやまりがある。

もっとも、実際には、日本では、4回目以降は、無毒ロットがないので、6回とも、無毒ロットを打たれるということは、可能なことではない。けど、運よく、4回目、5回目、6回目と、全部、微毒ロットを打たれたとしたらどうだろう。微毒ロット3回で、弱毒ロット1回分の毒が入っていたとしたらどうだろうか? その人は、弱毒ロットを1回打ったのと(ほぼ)おなじだということになる。

もっとも、微毒ロットを期間をあけて、3回打ったのと、弱毒ロットを1回だけ打ったのでは、さきに入っている毒が毒を産生するので、ちがいがある。ともかく、1回目・無毒ロット、2回目・無毒ロット、3回目・無毒ロット、4回目・微毒ロット、5回目・微毒ロット、6回目・微毒ロットなら、実験のモルモットとはちがうことになってしまうのである。

実験のモルモットは、ほんとうにおなじワクチンを、同じ量、6回、打たれたのだ。

だいたい、新型コロナワクチンといっても、株がちがえば、ちがうものを打つというのであれば、実験のモルモットはちがう話になってしまうのである。だから、こういうところに、「ひっかけ」がある。おなじではない。

基本的なことを言ってしまうと、反ワク的なことを言っている(メディアに登場するそこそこ有名な)研究者は、全員、あっち側の人間だ。黒が、そういう人たちを、用意して、配置しているのである。

9割正しいことを言って、1割正しくないことを言う人や、9割正しくないことを言って、1割正しいことを言う人がいる。その人たちは、それぞれのまちがった意見に誘導しようとしている。だれを誘導しようとしているのかというと、一般市民だ。普通の人だ。

たぶん、「おなじワクチンを打つと、6回で、モルモットが、全部、死ぬ」というようなことを発言した教授は、「6回打ったけど、死ななかったじゃないか」「6回打ったけど、ぴんぴんしている」「だから、反ワクはまちがっている」と思わせるために、そういうことを言ったんじゃないかなと思う。まあ、6回打って、6回目に死んだ人だっているんだよ。

けど、それは、1回打って1回目に死んだ人とおなじで、「おなじワクチンを打つと、6回で、モルモットが、全部死ぬ」ということが正しいということの証明には、当然、ならない。「おなじ新型コロナワクチンを打つと、6回で、みんな、死ぬ」ということがまちがっているということの証明にもならない。

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