フェイクレザーの安い財布を買った。安っぽい感じがするけど、いいや。革製品はなるべく買わないようにするという、目標は達成できた。けど、どうしても、革にならざるをえない場合は、革でもいいや。俺、肉を食べているからなぁ。
１２００円ぐらいかな。送料も含めて１２００円ぐらいだから、相当に安い。３６年間使った、革財布におわかれかぁ。ずいぶん長い間使ってきたなぁ。 まさか、こんな終わり方になるとは……。
いま、図書館に行く道が、脳裏に浮かんだんだけど、図書館に行く道も、この世で俺が何回も行き来した道なんだよなぁ。３６年前も、図書館に、あの道を通って、行ってた。あのときは、こんなことになるとは思わなかったな。まさか、『獣の刻印』が現実のものになるとは思わなかった。マイクロチップぐらいはわかるけど、ナノチップが人間の体に入れられるとは思わなかったなぁ。しかも、血管のなかをまわっているわけではなくて、どこかにくっつくんだよな。最近では、ワクチンじゃなくて飲み薬にも入れられるようになったみたいで？飲んだ人がその薬をほんとうに飲んだかどうか、勝手に発信してしまうのだ。飲んだら、飲んだという信号を出す。こんな、めちゃくちゃな薬を開発するきちがい会社。管理社会というのは、ほんとうだったんだな。クリスはさけることができるけど、たとえば、食べ物のなかに入っていたら、さけられない。
みんな、「ナノチップなんてものはワクチンのなかに入ってない」と思っているみたいけど、ほんとうに入っている。陰謀が実行されたと考えるべきだ。俺も、ほんとうに、こんなことになるとは思ってなかった。陰謀論は、陰謀論的な世界が好きな人が考え出した作り話だと思っていた。SFみたいなさぁ。けど、ほんとうに、やった。世界の政府がほんとうにやった。これ、８０年代のぼくは、信じてなかったけど、ほんとうに目の前でやられているからなぁ。これが、現実だということに、気がつかないほうがおかしい。「ナノチップなんて入っているわけがないだろ」と思っている人は、現実を見てない。
