2025年9月27日土曜日

●2025/09/27 15:49

 まあ、ある程度、余裕がある人が、マイクロ法人をたちあげて、ゲーム化して、事業を楽しむ場合は、有効かなと思っていた。余裕がある人というのは、資金的にも余裕があるし、人間関係も良好な人のことだ。

ともかく、生まれたときから、ある程度、競争に強く、人間関係が有効な人であって、なおかつ、資金的なものにも恵まれている場合だ。

資金は、集めればいいということになるかもしれないけど、金銭的に余裕があるうちに生まれたほうが、いろいろと資金を集めやす状態になる。

ともかく、ある程度めぐまれた人が、自由に生きるには、ゲーム化という方法は、有効かなと思っていた。

まあ、そうなんだろう。

けど、ちょっと別の側面が見えるようになってきた。

たとえば、仕事をゲーム化しようという考えだと、競争主義になってしまうのだ。これは、個人を中心にしてみて、個人の視点で、人生をゲーム化してみるという考え方とは、じつは、真逆な考え方になってしまう。

たとえば、経営者側が、従業員に働かせることを考えた場合の、ゲーム化というのは、やる気がない人にとっては、ディストピアになってしまう。

ぜんぜん、楽しくないことをおしつけられてしまうだろう。

たとえば、ネギを切るときに、10回に1回「ちゃりーん」と音するというようなことを実装?したとする。「ちゃりーん」のほかにファンファーレのような音を鳴らすというようなことも考えられる。

目に見える範囲にモニターがあり、そのモニターに、切り終わったときに『おめでとう』ビデオクリップが再生されるようにしておく。その場合、楽しくなるかどうか?

楽しそうな音が鳴っても、楽しくない場合がある。モニターは、作業に集中している場合は見られないので、切り終わったときに見ることになる。ほかの人の結果もモニターに映るとする。

そして、どれだけ、はやく切れるかということを、従業員同士で競争させるようにするのだ。ボードにだれだれさんが、このくらい、はやくできたということが、リアルタイムで、表示されるようにするのだ。 

それから、お客様に?「ありがとう」と言われた回数も、リアルタイムで、表示されるようにするのだ。そうすると、ありがとう競争がはじまる。

そして、よく「ありがとう」と言われる人と、「ありがとう」と言われない人同士で、ペアを組ませて、よく「ありがとう」と言われる人が、「ありがとう」と言われない人に、ありがとうと言われるコツを伝授するようにするのだ。

そして、一つ一つの技能や、ありがとうと言われた数で、格付けをするようにする。

たとえば、一番上が、ダイヤモンドランクだとする。二番目がゴールドランクだとする。3番目がシルバーランクだとする。4番目がブロンズランクだとする。

人間が格付けされるのだ。

そして、上の人が、下の人を指導するということにするのだ。

そして、ペアで、競わせるということもするのだ。指導をする上の立場の人にも、指導をされる下の立場の人にも、圧力がかかるようになる。

こんな、地獄のようなゲーミフィケーションを考えてしまう人たちがいるのだ。

そりゃ、従業員を効率よく動かしたいと思っている経営者からすれば魅力的な提案かもしれないけど、「やる気がない」人にとっては、これは、地獄のシステムだ。 

こういう、まったく「楽しくないこと」を「楽しいこと」だと思うセンスは、どうかしていると、ぼくは思うよ。

いつも読んでくださるかたに感謝しております



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