いやー、ほんとうに、いろいろな、いやなことを思い出すよ。なんで、瞬間的に思い出してしまうんだろうな? 基本、連想なんだよなぁ。アニメであるシーンを見ると、そこに出ているものから連想がはじまる……そんな感じだ。あとは、やりとりか? まあ、瞬間的に思い出す。わかりやすい例を使うと、ナイフを見ると、ナイフに関連した事件を思い出すというようなことだ。ぼくの場合、すべてのものに、いやな記憶のトリガーがあるというような感じなんだよな。かならず、不愉快なやりとりを思い出してしまうのである。自転車が出てくれば、自転車に関係したいやな記憶が、本が出てくれば、本に関連したいやな記憶が、よみがえってしまう。瞬時によみがえってしまうので、「くそ、どうして、こんな小さなことを思い出してしまうんだ?」と思うのが、思い出した後なんだよね。ようするに、思い出した後、失敗したと思うわけで、事前に、どうにかするというのは、できない。
じつはさぁ、この世で経験したトラブルには意味がないんだよ。たましいを磨くとか、そういう意味はない。ただ単に経験しただけ。まあ、経験値があがるかもしれないけど、それは、この世ではあんまり意味がない。どうしてかというと、いやなやつがいっぱい、いるからだ。それぞれに、特徴があるいやなやつが、うぃーーっと暴れまくっているのがこの世だ。そいつらは、ごく自然にそういうふうになっているので反省なんてしない。頭がおかしいやつの反応のパターンがあるんだよ。そいつは、生きているあいだそのパターンを繰り返すだけだ。ほんとうに、悪い方向でそれがセットされているやつは、悪いことをやり続ける。これ、ほんとうに基本的な反応のパターンだからね。悪い反応のパターンをもっているやつは、ずっと悪い反応を繰り返す。反省なんてない。この世の問題は、悪い反応のパターンをもっているやつが、いい反応パターンをもっているやつよりも、多いということだ。割合として大きいのだ。