生ごみを捨てに行った。そのあと、帰ってきて、自転車を出そうとした。つる性の植物が、自転車にからまって、自転車を出せないのだ。つる性の植物を、相当な勢いで、切って、自転車を出せた。しかし、自分の部屋に帰ってきて気がついたのだけど、ズボンに、針が折れたようなものが、いっぱい、くっついている。つる性の植物の一部なのだけど、2センチ、3センチぐらいの針のようなものが、ズボンやつ靴下についている。これが、はたけば簡単におちそうなのだけど、おちない。しかも、刺さったらやっかいな感じがする。とげ……。とげ……。こんなの、そうていしていなかった。「どろぼう」と言われるやつが、ついたことは、少年時代にあるけど、こんなのはじめてだ。しかたがないので、ひとつずつ、手で取ることにしたけど、けっこう刺さって、とるのに抵抗を感じるやつがある。すんなり取れるやつと、なんか、取ると、生地をいためるような感じで、からんでいるやつがある。まあ、詳細にみれば、とげが釣り針のような恰好をしているのだろう。とげのさらに、細かい部分が、繊維に絡むように、とがっている。これは、洗濯をしてもとれない。手で取るしかない。俺が、つる性の植物のことで、隣に文句を言わないのは、うちの、竹のことがからんでいる。親父が竹を植えてなかったら、言えるのだけど、これ……。竹のことを言われるとやばいんだよな。
とった、とげのようなものを、とりあえず、ゴミ袋に入れたけど、これはこれで、問題がある。まだ、ズボンを細かくチェックしたわけではない。ズボンを脱がずにチェックした。あーー。めんどう。全部が、めんどう。あーー。ネズミ事件さえなければ……。ネズミの糞さえなければ……。ダニさえいなければ……。もう、2019年の時点で、引っ越せたのに。あのとき、適切な物件があった。ネズミの糞とダニのことを考えると、粗大ごみ業者さんを呼びにくいんだよ。いまも、それで、頭がいたい。