2019年11月13日水曜日

パチンコ屋とめぞん一刻とドラゴンボール


このあいだパチンコ屋にはいった。はいって、通り抜けただけだったけど、店内のようすを見てきた。どうしてはいったかというと、道を直角に曲がるよりは、店内をななめに突っ切ったほうが移動距離が短くなるのではないかと思ったからだ。実際には、ななめ、というわけにはいかない。階段状に「しま?」をぬけていくことになる。やってみたところ、実際に距離が短くなった。

午後一一時ぐらいだったけど、客は少なかった。で、店にはいった理由は、もうひとつある。まじめなサラリーマン風のひとが「かんきん」していたのだ。五〇代後半ぐらいで、小柄、色が白くて、肌がつやつやしていたのが印象的だ。なんか、ニコニコしながら、換金所の女の人にぶつを渡していた。

で、この換金所の女の人も印象的だった。ものすごくつまらなそうな顔をしているのに、動作がはやいのだ。あんなに、やる気がない顔をしているのに、手がぱっぱと動く。まるで、無表情なまま動くロボットのような手さばき。「あんなに、やる気がない顔をしているのに、動きがはやいなぁ」と感心して見ていたのだ。

なので、パチンコ屋にはいってみた。

あっと。実は、もうひとつ理由がある。それは、『めぞん一刻』のことを考えていたからだ。まず、『めぞん一刻』のパチンコ台があるのだ。実物は見たことがないので見てみようかなと思った。それから、アニメにパチンコの景品がはいっている紙袋をもって歩いている五代君の描写がある。五代君というのは、主人公の五代裕作のことだ。

どうも、五代君は、お金がなくなると、パチンコ屋に行って、カップ麺やパンを手に入れて帰ってくるみたいなのである。まあ、毎回、勝っていたわけじゃないだろうけど、なんとなく、そういう描写があるような感じがする。

あれは、パンなのかな? パチンコの景品でパンなんてあるんだろうか? ともかく、カップ麺とかちょっとしたお菓子の類を景品としてもらってくるんじゃないかな。

そうすると、四谷さん(注1)が、壁の穴から出てきて、五代君のカップ麺を拝借するというような描写もあったような気がする。「五代君の秘密を管理人さんに言ってしまうぞ」というようなことを言って、なんか、カップ麺をもらっていったような感じがする。まあ、正確にはカップ麺じゃなくて、インスタント麺かもしれないし、ほかのものかもしれないけどそんな感じの描写はあるような感じがする。

めぞん一刻の作者である高橋留美子氏はパチンコに対してそんなに悪いイメージを持ってないのである。だから、パチンコの台に自分の作品を使うことについてオッケーしたのだろう。一方、ドラゴンボールなどの作者の鳥山明氏は、パチンコの台に自分の作品を使うことについてオッケーしてない。

これは、考え方のちがいだ。

鳥山明氏は、「ドラゴンボールはパチンコ化しない。自分の子供が大人の賭博に使われるなんて我慢できない!」と言ったらしい。たぶんだけど、高橋留美子氏はここらへんのことがわかってない。たぶんだけど、高橋留美子氏の頭にあるのは「ふるきよきぱちんこ」みたいな感じなんだろうと思う。

鳥山明氏のこの発言は単なる噂で、ちゃんとしたソース(注2)がないみたいなんだよな。だから、「言ったとは言えない」のだけど、まあ、実際にドラゴンボールがパチンコ化されてないところを見ると、パチンコ化するつもりはないのだろう。

だって、ドラゴンボールなんていかにも、パチンコの台になりそうなマンガじゃないか。それがなってないというのだから、やはり、噂通りの考えが「ちょっとは」あるのだろう。

まあ、人間だから、いろいろとある。鳥山明氏がパチンコ好きだとしても問題はない。本人がパチンコをやって、人生を狂わせて、自殺なんてことはないのだから。

まあ、鳥山明氏のことは、ここでは、どうでもいい。ただ、たしかに、ドラゴンボールなんていかにもパチンコ台になってそうだから、どうしてパチンコ台になってないのか、不思議だったんだけど、本人がオッケーを出してなかったということがわかったので、書いておいた。

高橋留美子氏はパチンコについてそんなに悪く思ってないのだろうなぁと思う。

で、話を元に戻す。五代君は換金せずにそのまま景品をもらっているのだ。で、俺も一〇〇〇円ぐらい使って、カップラーメンなどの景品をもらって帰ろうかなと思ったのだ。もちろん、ビギナーズラック?で勝つつもりでいた。

けど、長期的に見たらやっぱり、まけるだろうから、そのまま、ウエルシア薬局でカップ麺やジュースやお菓子の類を買って帰ろうかなと思ったのだ。そっちのほうが、一〇〇〇円を効率よく使えるのではないかと思ったのだ。

ウエルシア薬局では、ローソン一〇〇よりも安い値段で、ジュース類が買える。まあ、ローソン一〇〇の一リットルコーラや一リットルジンジャーエールなどのオリジナル商品のほうがコスパが高いので、買いたいジュースによって使い分ければよいということになる。

まあ、ともかく、五代君のまねはしないで、そのまま、一〇〇〇円でカップ麺やジュースなどを買って帰ることにしたわけ。

あー、長くなった。


(注1)一刻館4号室の住人で、五代の隣人

(注2)ソースというのは『情報のもと』『情報源』という意味で使っている。ちなみに、英語の綴りは『source』だ。
目玉焼きなどにかける調味料のソースの綴りは『sauce』で関係がない。

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うわさの例。

鳥山明 「この前もパチンコ会社からドラゴンボールで作らせてくれってきましたよ(笑)でも、きっぱりと断りました」


─なぜですか?


鳥山明 「私は自分のキャラクターが、パチンコという大人の賭博に使われるのが我慢ならないんですよ。
漫画を大人の賭博に使って、お金のために誇りを捨てる人たちがたくさんいる」


─たとえば誰ですか?


鳥山明 「誰でしょう?(笑)たくさんいるじゃないですか。私は絶対に、パチンコに作品を売ったりしませんよ。
だってそうでしょう、自分の子どもを賭博屋に売る人間がいますか?」

ロングバージョン
確認できるのは「寺田克也全部―寺田克也全仕事集―」収録の鼎談だな。
424頁中段から。
捏造とか抜かしてたマヌケは今すぐ買って十回読め。
以下抜粋。


鳥山「こないだも某パチンコ会社から来たんですよ。ドラゴンボールでパチンコ台作らせてくれって。
 まあその場は忙しいって切って、後日担当を通じてキッパリと(笑」


寺田「断るの苦手ですもんね、鳥山さん。」


鳥山「勘弁してくれよというね。やっぱりイヤじゃないですか。
 子供たちのために、ためにって言ったら押し付けがましいんですが、
 そういうキャラクターが、パチンコはねえだろっていうね。」


―やはり抵抗が?


鳥山「そりゃそうでしょ。自分の子供をサ(検閲)売るみたいなもんじゃない。」


寺田「さらりと危ない発言が(笑)。でも本当そうですよね。
 まあ俺なんかそのサ(検閲)を楽しんでるんですけども(苦笑」

↑「寺田克也全部―寺田克也全仕事集―」に424頁はないらしい。
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いつも読んでくださるかたに感謝しております



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