まあ、恵まれた人のブログを読んだのは、本当に、失敗だった。俺の側の失敗だ。むこうは、好きに書いている。本人は、自慢話だとは思ってないかもしれないけど、俺から見ると、あきらかに自慢話だと思えることが、書いてある。これも、自慢話と言ってしまったら、怒ると思うけど……。それにしても、ダニに刺された皮膚を見て、泣きそうになったよ。蚊取り線香で、粘膜がやられていたからなぁ。ほんとうに、長期騒音がなければ、父親が、あんなんでも（頭がおかしくても）俺は、リア充になれたと思う。自分の家族を持っていたと思う。生まれの家族でなくて、自分が結婚してつくる家族だ。こういうものも、もってない。「もってない」。「もってない」。もっている人の自慢話がこたえる。腹を数十か所刺されたんだよ。俺は、かゆいなと思いながら見るのがいやだったので見なかった。けど、だいぶ日にちがたってから見たら、ひっかいたところがかさぶたになっていた。線と点のかさぶたができていたわけ。点のところが、刺されたところだと思う。バルサンをやったから、だいじょうぶだと思って、掃除機で一気に、ネズミの糞を吸い取ったんだよ。そうしたら、腕と腹を、相当にやられた。
ダニに勝つことができそうもないんだよな。もう、この家は、のろわれているから、無理だ。これ……仏壇とか、神棚とか、どうすんだよ。そういう、難問を、親父が残していった。仏壇から、ネズミが飛び出してきたときは、本当に、こたえた。あのときも、ネズミ対策工事をして、もう大丈夫だと思っていたときなんだよな。あの、いやな感じ……ないなぁ。
