大きなタコが入っているタコ焼きと、めちゃくちゃに小さなタコが入っているタコ焼きと、どっちがいいかというと……ぼくの場合は、めちゃくちゃに小さなタコが入っているタコ焼きのほうがいいんだよね。
大きなタコが入っているというのを、売り物にした、かなり高い(冷凍の)タコ焼きと、普通の(冷凍)タコ焼きを買ったら、普通の(冷凍)タコ焼きのほうがうまかった。
はっきり言ってしまうと、タコ焼きに、タコが入っていなくても、気にしない。「タコが入っていないのにタコ焼きと名のるのは、問題がある」と思う人もいるだろう。「タコの形をしていれば、タコ焼きと名のっても問題はない」と思う人もいるだろう。
あれ、丸い形をしていて、タコの形じゃないんだよね。
けど、それはともかくとして、鯛が入っていないのに、鯛焼きというわけだし、太鼓が入っていないのに、太鼓焼きと言ったりする。鯛焼きに鯛が入っていないということで、おこる人はいないんだよね。
ということは、タコ焼きには、タコが入っているはずだという考え方があるんだよね。だから、形だけの問題ではないのだ。
しかし、ぼくは、タコにはこだわらない。
正直言って、太鼓が入っている太鼓焼きというものを想像したら、ちょっと、わらった。鯛が入っている鯛焼きというものも、想像してみたのだけど、ちょっと、わらった。
まあ、鯛の切り身が入っている鯛焼きは、あんまりうまそうではない。
タコ焼きの場合、タコが入っていなくても、うまければいいというのが、ぼくの考え方だ。「外側が、カリカリで、内側がトロトロなのがいい」と言う人もいるけど、ぼくは、外側がカリカリではなくてもいい。
内側がトロトロなら、外側が柔らかくてもいい。青のりは絶対に必要。タコ焼きに関しては、できたてのやつを、食べるというのが、いい。
冷凍だと、雰囲気が出ない。けど、食べるとなると、冷凍ばかりだなぁ。
今川焼のばあい、今川が入っているわけがないしね。大判焼きの場合も大判が入っているってなんだということになる。大判焼きの場合は……『大番』という小説にちなんで名付けられたらしい。ほんとうか? 愛媛県の松山丸三さんが「大判焼き」の呼び名で発売したから、大判焼きという名がひろがったという説もある。
まあ、今川焼の場合、ぼくは、今川焼と言っていた。あれって、今川焼だよなぁ。まあ、おなじものを、大判焼きというらしい。太鼓焼きも、おなじものを指している。今川焼とおなじものを、大判焼きとか太鼓焼きといっているだけだ。
ともかく、タコが入っていなくても、タコ焼きと名のることは、ゆるされると思う。まあ、ものすごく小さなはへんみたいなタコの切り身をいれておいたほうがいいんじゃないかなとも、思う。